2010年03月17日

培養皮膚採用率、20年には従来法を逆転―富士経済(医療介護CBニュース)

 マーケティング会社の富士経済は3月9日、ヒトの自己治癒力を活用し、細胞を人工的に培養して組織を復元する「ティッシュエンジニアリング(組織工学)」関連の国内市場の調査結果を発表した。それによると、入院の必要がある重度の熱傷患者に対する培養皮膚の治療採用率は2009年の3.3%から20年には55.0%になると予測。「(他人からの皮膚移植など)従来の治療法を逆転する」としている。

 調査は昨年10月から今年1月にかけて、同社の専門調査員が参入企業・周辺企業などに「ティッシュエンジニアリング」関連の国内市場の現況などについてヒアリングを行い、それを基に同社が分析した。 それによると、基礎研究の成果が再生医療の実用化や産業化につながり、「ティッシュエンジニアリング」関連の国内市場は、09年の422億円(見込み)から20年には67.1%増の705億円にまで拡大すると予測した。

 注目の培養皮膚市場は、熱傷や火傷などで機能障害や機能不全になった疾患部へ移植するための培養表皮や培養真皮、その両方の性質を組み合わせた複合型培養皮膚を調査した。
 培養皮膚については、09年1月に自家細胞培養表皮「ジェイス」(ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング)が国内初の再生医療製品として保険収載され、市場が立ち上がった。現在、「ジェイス」を採用できる病院は24施設に限定されているが緩和の動きがある。また、製品の増加が見込まれており、20年の培養皮膚の治療採用率は55.0%まで拡大すると予測した。

 培養軟骨市場については「変形性関節症」「離断性骨軟骨炎」「外傷性軟骨欠損症」に移植する培養軟骨を対象に調査。09年12月現在で厚生労働省の製造販売承認を受けた製品はないものの、軟骨は治癒力が乏しいため期待が高く、製品の発売で市場が急拡大する見通しとした。ただ、上市を目指して研究・開発されている製品はすべて培養期間が長い自家細胞を採用しているため、需要に対し供給が追い付かず、対象疾患者への採用率は20年で36.0%と予測した。

 培養角膜市場は、医薬品の副作用などが原因の角膜機能の低下や失明など、治療法が十分に開発されていない希少疾病に用いる培養角膜上皮を対象とした。09年12月現在で国内の要角膜移植患者数は1万7300人程度なのに対し、角膜献眼者数は年間1000人前後で移植用角膜は慢性的に不足していることなどから、需要は大きいと分析。09年12月現在参入各社は開発、前治験段階で、20年の対象疾患者への採用率は35.0%と予測した。


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posted by タケシタ クニオ at 17:35| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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